近頃は、1本木を植えただけのものや、住宅に合わせてレンガや枕木などで洋風にアレンジされたものも坪庭と呼ぶようですが、やはり日本伝統の“詫び・寂び”の心を感じさせる風情ある小さな庭園こそ、本来の「坪庭」の醍醐味を感じていただけるものと思います。
世界中で日本文化に関心が高まり盆栽がブームになっていますが、四季を楽しむ「坪庭」もガーデナーたちの注目を集めており、海外のホテルや日本料理店などでも本格的な和の植栽を目にする機会が増えてきました。
単なる意匠というだけではなく、「坪庭」は日本の季節ごとの美しい景色を空間に表現した、作品として捉えられているのだと思います。